2023年のボジョレーの解禁日は、11月16日(木)!
解禁日は、毎年11月の第3木曜日と決まっています。日本は、東に位置する関係で世界共通の解禁日の中で一足早く楽しめます。誰よりも早くボジョレーヌーボーを味わいたい!けど、味が気になるという方は、その年のボジョレーヌーボーの評価をチェック
ワイン業界があの手この手で、盛り上げようと頭をひねったキャッチコピーも話題になります。今年のワインは買うべきか買わない?
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ボジョレーヌーボーの飲み方、ど素人も失敗しない5つのポイント!簡単、美味しい飲み方のコツと料理まとめました
2023年のボジョレーヌーボーの評価は?
2023年は、天候に恵まれたようですが、ワイン価格が少々割高になる予想のようです。
9月頭現在、すでに、収穫も始まっています。
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🏁 BAN DES VENDANGES 🏁
C'est officiel, les vendanges peuvent débuter aujourd'hui pour les gamays en AOC Beaujolais et Beaujolais Villages !
Bonne récolte aux domaines, maisons et caves du #Beaujolais 🍇📸 Vins du Beaujolais / Studio Baalt#gamay #vendanges2023 #harvest pic.twitter.com/WbpLitRnyL
— Vins du Beaujolais (@vinsbeaujolais) September 1, 2023
ボジョレーヌーボー歴代キャッチコピーまとめ
毎年、話題になっていたボジョレーヌーボーのキャッチコピー。
解禁が近くなると、ワインの販売業者がつけるキャッチコピーが、面白いと毎年話題に。
10年に一度の出来と言っていたのが、ここ50年で最高、100年に一度とか、ついには最高の年と同じクオリティと言ったり。結局、美味しいの?美味しくないの?と突っ込みたくなるコピーで、楽しませてくれます。
さすがに、毎回今年は特別感を出しすぎて、近年は発表自体なくなっているようです。
では、そんな話題になっていた過去のキャッチコピーはどんなものがあったのでしょう。
試行錯誤の歴代キャチコピーをまとめてみました
- 1983年「これまでで一番強くかつ攻撃的な味」
- 1985年「近年にない上物」
- 1992年「過去2年のものよりフルーティーで、軽い」
- 1995年「ここ数年で一番出来が良い」
- 1996年「10年に1度の逸品」
- 1997年「まろやかで濃厚。近年まれにみるワインの出来で過去10年間でトップクラス」
- 1998年「例年のようにおいしく、フレッシュな口当たり」
- 1999年「1000年代最後の新酒ワインは近年にない出来」
- 2000年「今世紀最後の新酒ワインは色鮮やか、甘みがある味」
- 2001年「ここ10年で最もいい出来栄え」
- 2002年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄えで1995年以来の出来」
- 2003年「110年ぶりの当たり年」
- 2004年「香りが強く中々の出来栄え」
- 2005年「タフな03年とはまた違い、本来の軽さを備え、これぞ『ザ・ヌーボー』」
- 2006年「今も語り継がれる76年や05年に近い出来」
- 2007年「柔らかく果実味豊かで上質な味わい」
- 2008年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
- 2009年「過去最高と言われた05年に匹敵する50年に一度の出来」
- 2010年「2009年と同等の出来」
- 2011年「100年に1度の出来とされた03年を超す21世紀最高の出来栄え」
- 2012年「偉大な繊細さと複雑な香りを持ち合わせ、心地よく、よく熟すことができて健全」
- 2013年「みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」
- 2014年「太陽に恵まれ、グラスに注ぐとラズベリーのような香りがあふれる、果実味豊かな味わい」
- 2015年「過去にグレートヴィンテージと言われた2009年を思い起こさせます」
- 2016年「エレガントで酸味と果実味のバランスがとれた上品な味わい」
これらは、販売業者が考えた、いわば、売るためのキャッチコピー。わかりやすさ、キャッチーさを求めるあまり、過去のコピーと比べるとかえって消費者にはわかりにくい表現にもなってます。ただ、ここ数年は落ち着いてますね。
一方、ボージョレワイン委員会の評価は、落ち着いています。
- 2002年「色付きが良く、しっかりとしたボディ」
- 2003年「並外れて素晴らしい年」
- 2004年「生産者の実力が表れる年」
- 2005年「59年や64年、76年のように偉大な年の一つ」
- 2006年「とてもうまくいった年」
- 2007年「果実味が豊かでエレガント」
- 2008年「フルーツ、フルーツ、フルーツ」
- 2009年「数量は少なく、完璧な品質。桁外れに素晴らしい年」
- 2010年「果実味豊かで、滑らかでバランスの取れた」
- 2011年「3年連続で、偉大な品質となった」
- 2012年「心地よく、偉大な繊細さと複雑味のある香りを持ち合わせた」
- 2013年「繊細でしっかりとした骨格。美しく複雑なアロマ」
- 2014年「エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい」
- 2015年「記憶に残る素晴らしい出来栄え」
- 2016年「エレガントで、魅惑的なワイン」
相対評価ではなく、その年のワインの特徴を伝えてます。
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初心者でもわかるおすすめボジョレーヌーボーの選び方
なんとなく初心者には敷居の高いワイン。ソムリエがいれば、好みを伝えればおすすめのワインを選んでくれますが、いない場合は何を選んでいいか迷ってしまいますね。そんな時でも、ちょっとした選ぶコツをおさえておくだけで違います。
今回は、難しいことなし!ズバリ生産者と産地に注目して選んでみましょう。
産地で選ぶ
産地で選ぶことは、米や肉など、すでに私たち消費者になじみやすい選び方ですね。土地の気候や生産方法は、味に大きな影響を与えます。そのため「○○産」と聞けばすぐに品質を想像できます。
ワインの生産地についても、フランスの法律により特定の産地名を名乗るための基準(使用するぶどう品種や醸造法まで)定められています。産地を参考にするのは、ワインに詳しくない人にもおすすめの選び方なのです。
では、実際にどの産地がいいのでしょうか?ワインの生産地は世界中にありますが、ボジョレーヌーボーはフランスのボジョレー地方のみ。実はその中でさらに、細かく土地が分類されているのです。
生産地は、下に行くにつれ畑まで限定され数量が限られ高品質になります。つまり「クリュ・ボジョレー」はボジョレーヌーボーの最高級の産地。
ボジョレー(地方)
↓
ボジョレー・シュペリュール(地区)
↓
ボジョレー・ヴィラージュ(村)
↓
クリュ・ボジョレー(畑)
ヴィラージュは、村を意味し、クリュは、畑を意味します。クリュ・ボジョレーは、さらに10個のぶどう畑に分かれています。
- サン・タムール
- ジュリエナ
- シェナ
- ムーラン・ナ・ヴァン
- フルーリー
- シルーブル
- モルゴン
- レニエ
- ブルイィ
- コート・ド・ブルイィ
そのなかでシェナが最も生産量が少ないそうです。
これらはAOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)というフランスの法律にある製品規定の認証です。ワインだけでなく、チーズやバターなどにも適用されるそうです。
アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(仏: Appellation d’Origine Contrôlée; AOC)は、フランスの農業製品、フランスワイン、チーズ、バターなどに対して与えられる認証であり、製造過程及び最終的な品質評価において、特定の条件を満たしたものにのみ付与される品質保証である。日本語に翻訳すると「原産地統制呼称」「原産地呼称統制」などとなる。フランスの法律では、AOCの基準を満たさないものは、AOCで規制された名称で、製品を製造または販売することは違法である。フランスの原産地呼称委員会(Institut National des Appellations d’Origine, INAO)が管理している。
全てのAOC製品は、ラベルや製品そのものに印刷された証印によって識別される。可能な限り不当表示を防止するため、いかなるAOC名も、そうでない製品のラベルには使用されない。
引用:Wikipedia
AOCに認められたワインのラベルには、必ず生産地が入っています。それぞれ味に特徴があるのでお気に入りを見つけて見ましょう。
生産量の関係で一般に出回るのは、「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー」が多く、値段も手頃でおすすめです。
ジョセフ・ドルーアン、ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー 2023
ジョセフ・ドルーアンはブドウ栽培にこだわるブルゴーニュを代表するワイナリーで、超一流店や愛好家の中にも絶賛されるブルゴーニュの誇り。解禁に合わせ航空便でいち早く楽しめます。
また、こちらは狙い目である古樹「Vieille Vigne(ヴィエイユ・ヴィーニュ)」のボジョレー・ヌーボー。
パリの名門三つ星レストラン「タイユヴァン」がセレクトしたヌーヴォ。 平均樹齢約40年の古樹からのとれる葡萄、ガメイ種100%のこだわりの逸品。フレッシュなベリー系の味わいとおだやかな酸味が特徴。
ボジョレーヌーボーの域を超えたあらたな発見を楽しめます。
生産者で選ぶ
素材はもちろんのこと生産者のこだわりも、味を左右する決め手。彼らの情熱は、ぶどうの魅力を最大限に引き出します。特に実績のある生産者をピックアップして見ました。
アンリ・フェッシ
最高級のクリュ・ボジョレーの10のうち9つに畑を持つクリュ・ボジョレーのスペシャリスト。ボジョレーヌーボーのコンクール「トロフィー・リヨン」では2年連続受賞。
樹齢50年以上の古樹からのみ厳選して収穫した希少なプレミアムなヴィラージュ・ヌーヴォ。濃厚で複雑な味わい、力強く、上品な味わい。最高級のクリュを所有する「クリュ・デュ・ボージョレの“スペシャリスト”からの、ボジョレー。ダークチェリーの凝縮した果実味とスパイスを感じる逸品。ステーキとあいます。
ジョルジュ デュブッフ
「ボジョレーの帝王」の異名を持つ名醸造家。ボジョレーを広めるため「ボジョレーヌーボー」の解禁の楽しみを伝えました。日本で今のように「ボジョレー解禁!」と盛大に祝うきっかけは、彼の功績が大きいのです。
醸造家としての彼の類い稀な才能は、たったひと嗅ぎで生産地や醸造法など知り得てしまうそう。そんな彼のボジョレーヌーボーなら、鉄板とも言えますね。
エリック パルドン
若き天才醸造家の呼び声高いエリックパルドン。ボジョレーヌーボーのコンクールで2004年、2006年、2007年そして昨年2019年に遂に4度の金賞受賞!樹齢60年〜115年のとっておきの古樹から最高のタイミングで手摘みで収穫。
チーズフォンデュ、ピザ、すき焼きとあわせるのがおすすめ。
マルセル ラピエール
フランス自然派ワインの父と言われるマルセル ラピエール。化学肥料や除草剤を使わず収穫も手作業。手間のかかるオーガニック製法にこだわり、フレッシュさが特徴のボジョレーですが熟成させることで深みが増す、新たな境地を開きました。
マルセル ラピエールは2010年に他界。その後息子であるマチュー ラピエールが父の意思を継ぎ、今もなお、愛されています。
まとめ
毎年の風物詩になってるボジョレーの解禁。普段はワインを飲まない人も、話題の「ボジョレーヌーボー」楽しんで見たくなりますよね?けど、実際はどれを選んでいいのかわからないなんてことを、繰り返している方も多かったのでは?
今回は、今年のボジョレーヌーボー評価をチェックし、ちょっとした選ぶコツをおさえておけば、もう迷うことはありませんね。
毎年、この時期が楽しみになりそうです。
皆さんも是非、参考にして見てください。
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